2011年6月20日月曜日

『英語の冒険”The Adventure of English” Melvyn Beragg』(三川基好訳)を読み返す

現代英語、日本で言う女子高生の絵文字のような、絵や発音記号のような英語が、フェイスブックやブログに登場して久しい。今でも英語は、科学の発展と多くの言語を巻き込むことで進化し続けており、生まれたイギリスの標準英語から遠ざかりつつある。
もちろん、方言はイギリスにも多く、イギリスでは今でも地域ごとにバラエティ豊かな方言が健在である。日本の学校教育のリスニングテストで聞きなれた耳には、とても同じ英語とは思えないような、豊かな発音の英語が生きている。
『英語の冒険』を読むと、英語が吸収してきた外国文化と、英語が発信してきたイギリス文化の歴史を、共有できるような気がしてくる。

英語教育が世界中で広まったのは、産業革命のお陰である。だが、辞書の功績が大きい。つまり、英語の書き方、発音の仕方のマニュアル本が、他国よりも広く早く普及したために、海外でも教えやすかったのだろう。

この『英語の冒険』によると、イギリスでは、14世紀にラテン語の聖書が英語に翻訳され、17世紀に英語の辞書がでてから、標準英語がイギリス中に広まり、方言は恥ずかしいと言う概念が生まれた。
16世紀末から17世紀にシェークスピアの劇が現在のテレビや映画のように全国区で流行となってからは、シェイクスピアの台詞が流行語となり、全国共通のジョークや共感を生み出した。日本で、世代共通の感覚、日本全体の流行というのが生じるのは、テレビの存在が大きい、そして、標準日本語の普及が進んだのも、戦後のテレビの影響であったのかと思う。
そして、外国語であるラテン語の本ではなく、イギリス人が英語の書籍を大量に出版できるようになり、科学がそして産業革命が進んだのも、注目に値する。
これまで、どんな発見も発明も、いつ誰がどのように行ったのか、記録されずに来ている。しかし、書籍のお陰で、庶民の工夫や発明がイギリス中で共有されるようになったという。物理学も、化学も、博物学も、当時、サイエンス(科学)と呼ばれた学問は、特別な科学者ばかりでなく、語学に長けたいわゆる文系の学者や、中小の町工場で発展してきた。
今の学校の教科や科目の分類、一部の科学者の独占が、なぜか不自然に思えるほど、誰もが身近なところで様々な領域の最先端に触れている。

「コンピュータ用語」「映像や音響機器」など、最新の発明や製品に関する英単語を、各国が自国語に翻訳すべきところを、ついつい直訳が難しく、カタカナ英語で取り入れて来た。
英語が世界のグローバル化を進めてきたと言っても過言ではない。
英語がこのように普及したのが、この百年二百年のことであり、インドが植民地化されるまでは、インドの方が商業など、豊かな文化を営んでいたという。むしろ、ヨーロッパでは、北欧や地中海諸国に比べ、海外進出が後発隊であったイギリスであるから、他のヨーロッパ諸国には負けるまいという自負があり、伝統や貫禄を宣伝する戦略に長けてきたのかもしれない。自国に対するイメージ戦略は、アジアの各国も見習っている。日本が、政治システムや教育等でイギリスをモデルにしてきたのは、資源の少ない島国の生きる術を、イギリスが発信してきたからであろう。

現在、グローバル化の弊害も目立ってきている。再び、自国語のよさ、方言の良さ、中小の町工場が時代の最先端を行くことも見直し、英語に征服されるのではなく、英語と言う道具を世界で共有できればと願う。
そして、日本語という道具や日本文化も、英語のように世界で愛されればと願う。日本語でなければ説明できない概念、「かわいい」という単語のように、アニメやティーンエイジ文化と共に、大人の文化、平和の輸出をしていきたい。

そのときには、「日本語の冒険」をまとめるような、自称「アマチュア」が日本に育つのだろうか。

2011年6月4日土曜日

“震え”の仕組み、解明の記事を読んで

“震え”の仕組み、解明の記事を読んで

530日にたまたまJR大阪駅ホームにいて、面接の緊張の後に腹が減ったのか、ぞくぞくっと胃の裏に寒気が走った。そういや、高熱が出る前も震えるが、あれは本当にウイルスや細菌のせいなんだろか。いや、病原体と戦う前に、武者震いしているんじゃないか。体温を高めて、いざ戦いに備えているのではないか?そんなことを考えていたら、61日に京大等の生理学の研究の記事が載っていた。

ラットの脳神経回路を調べると、皮膚が冷やされるときの反応と、感染症にかかったときの反応が同じであるという。どちらも、発熱物質がつくられ、間脳視床下部の「視策前野(体温調節)」部位から延髄を経て運動神経を経て筋肉を動かす。平素は、血糖が下がったり冷えてくると視床下部が交感神経に働きかけて脂肪を燃焼させる。
高校の教科書では、低血糖の時も低体温の時も、視床下部の血糖センサーや体温調節中枢が働いて、交感神経によりアドレナリンの分泌が盛んになり、血流が増え、血糖値が上がる。脂肪は燃焼すると、グルコースの2.7倍の酸素を消費する半面、2倍のエネルギーが得られると言う。糖の燃焼よりも油の燃焼の方が発熱効率が良いため、体温をすばやく上昇させるときには脂肪を燃焼させるのだろう。
冬の裸の乾布摩擦や、寒中水泳など、低体温での運動は、心臓の負担は大きいが、体内脂肪を効率よく燃焼させる秘訣なのかもしれない。

震えには、「感染症による震え」、「酸欠による震え」、「低体温による震え」、
「筋疲労による震え」、「麻痺やてんかんなど神経による震え」等が思いつくが、皆、原因は同じなのであろうか?

前者4つは、細胞内でエネルギー欠乏が起こる、あるいは起こると予想されるときに、酸素を多く取り込み、糖を消費してエネルギーを大量発生しているのであろう。インフルエンザのひき始め、下痢の直前のあの寒気は、身体が実際は平熱であるのに平熱に感じていない。脳が、低体温であるかのような錯覚を起こしている。これから起こるべきエネルギー大量消費に備え、血液が内蔵に集結していて、本当に脳内が低血糖であるかもしれない。

後者もやはり、交感神経や運動神経の過緊張によるものなのであろうか?その原因は、幼少時の高熱や化学物質などであるのか?例えば、幼少時に高熱が続き、熱が出ている状態が平熱であると発達中の脳神経が構築され、体温が下がったときに低体温であると脳が錯覚している。そんな可能性も考えられないだろうか。

寒いと腹が良く減る。ほっとすると腹が減る。運動不足のほうが胃腸が良く休まっており、運動直後よりも腹が減る。腹が減る仕組みと脂肪燃焼の仕組みが分かれば、低栄養の人が効率よく栄養を蓄え、メタボの人が効率よく体脂肪を燃焼させることだろう。

2011年6月2日木曜日

なぜ、非正規雇用の中途採用は進まないか

なぜ、非正規雇用の中途採用は進まないか。

大学でしっかり学び、資格と実力のある若者が、就職で能力を生かせず、畑違いのところに就職しようとしている。それでも職のない若者は、就職浪人し、フリーターをして正規雇用にチャレンジし続けているが、見つからないか、見つかってもすぐにやめざるを得ない状況である。
今、社会で何が起こっているのか。

学校では、正しい職業観を育成し、フリーターを無くそうと、必死であるが、「彼らは楽な就職をしてしまう」と先生は快く思っていない。
職安は、若者から意欲を引き出そう、若者の立場に立ってカウンセリングしてやろう、少しでもミスマッチを防ぎ、優良な会社を紹介してやろうとするが、やる気がなかったり、すぐやめてしまうと、快く思っていない。

仲介者、会社の人事担当者は、意識改革すべきことがある。
何のために正社員になり、転職したいのか。何のために、中途採用したいのか。双方から前もって聞くべきことが不十分である理由を考えるべきである。

例えば、ワープロの仕事があるとしよう。とある会社は、パソコンの出来る若者が欲しい。「これこれの条件で、ワープロソフトのできる正社員」と希望する。「アットホームだ」「会社にテニスコートがある」「海に保養所がある」などと、若者にアピールすることもある。若者の方が、「これこれの条件で、デスクワークがしたい。パソコンが出来る。趣味はテニス」と希望する。一見、相思相愛に見える。しかし、会社にあるのは一太郎で、テニスコートは夜間照明がないかもしれない。若者はwordしか触ったことがなく、会社は痺れを切らして、一太郎の得意なやつを雇うから、自主退社してくれとなる。

企業は、どんな人材を求めているか。
一時的に新規分野の専門家を入れ、知識技能を補いたい、ピンチヒッターが欲しい、そして、規模を縮小したり、分野が変われば解雇する人材が多い。そのため、前の会社の経験そのままの即戦力を求め、正社員の生え抜きよりも悪い条件で求めてくる。
しかし、少々のでこぼこは大目に見ないと、欠けている形とまったく同じ形のピース(人材)をさがすジグソーパズルばかりをやっていると、小粒な人材しか集まらなくなる。
知識技能や経験のない若者の場合、もっと悪いことに、体力だけを当てにされる。きつい仕事でめいっぱい酷使し、つぶしてから次の若者にすげ変える。不景気で代わりがいくらでも雇え、雇用対策の手当をもらいながら短期で使い解雇する悪徳会社も横行する。職安が会社へ紹介をやめると、会社名を変えて参入し続ける。

転職者は、より良い会社を求めている。不景気で不本意な会社に入ったり、以前より条件が悪くなる一方である。前の会社よりも能力を発揮し、別の職種で可能性を伸ばし、以前よりも福利厚生や給与のアップを願う。経験のない若年者にいたっては、職種を選ぶ自由がほとんどない。今は皆、資格を持っていて当たり前、ペーパードライバーを雇う中小企業は少ない。

会社は、もっと具体的に面接で聞くべきである。ワープロは、どのソフトが出来るか、あるいは、パソコンは、手書きの書類をすばやく打てるのか、ホームページがつくれるのか、会社で必要なスキルについて、もっと突っ込んで聞くべきである。会社のホームページに、会社の思想であるとか、今後の計画をオープンにできる範囲で、詳しく説明すべきである。そして、部門にしても、どういう類の人材が必要なのか、明確にすべきである。
若者の方は、会社研究にて、単に会社の規模であるとか、概要ばかりでなく、どんな分野をこれから発展させようとしているのか、自分の伸びたい方向と一致しているのか、調べるべきである。があまり述べられていないため、社会人経験が少ない、あるいは異業種から参入する場合、何を面接で聞くべきかおさえどころがつかめないのが実情である。たとえ同業種であっても、同じ職務か違う部署で行われたり、やり方が異なる。

そこで、学校や職安など、紹介する側はお互いが何を求めているか、もっと掘り下げるべきである。好景気の時ならば、上に伸びようとする企業、別の業界に手を広げようとする企業が多く、本人の望む方向と比較がしやすかった。また、企業の方も、研修など、社員の成長を待つ体力があった。今の状況を体力と共に温存仕様としている現状で、社員に新しい冒険をさせる余裕もなく、就職してもしばらく下積み、あるいはずっと下積みで終わってしまう。社員の横のコミュニケーションばかりでなく、上に意見をくみ上げる努力があれば、お互いのニーズにパズルのピースが擦り寄っていくであろう。

新しい雇用創出案

新しい雇用創出案。

公設楽市楽座、公設リサイクル工場、公設雑貨工場案。

日雇い街に、低所得者用の住宅、商店、工場がもっと必要である。都会のど真ん中にこそ、色々な所得の段階の人が利用できるような施設が必要である。

たとえは悪いが、15年前のインドでは、5ルピーで豆カレー(日本で言うご飯と味噌汁)が食べられる屋台、2050100200ルピーの高級ディナーと、様々な段階の食道やレストランがあり、財布に応じておなか一杯食べることが出来た。また、地下鉄や高層ビルが最新の機械で建設されるすぐ横で、手作業のレンガ造りの露天掘りの日雇い労働者が、時間を掛けて商店を修理している。日本も、何もかもオートメーション、大規模化ではなく、あえて手作業手工業の復活を、公設で安全安心に行うべきであろう。

縁日やフリーマーケットの感覚で、格安で飲食物を提供できる屋台を、きちんとした手続き衛生管理の下で営業できないものか。一般の商店の邪魔にならないよう、深夜休日のみであるとか、時間を限れないものか。そこで、近隣の庶民が自由にエントリーして稼ぐ、あるいは労働者も店番に参加できるようにする。観光客も地元の住民も自由に飲食できるように出来ないものか。
また、同じく低所得者の多い地域に、手工業中心の工場を建てられないだろうか。刑務所や障害者作業所などで行われているような、儲けにはなりにくい手作業を、公設で大規模施設で行う。内容は、リサイクル製品、100円ショップで売るような、国産では採算が合わなかったような日用品である。
かつて、工場でラインでつくっていた中高年の失業者を指導者に呼び戻し、機械や機器を解体して、使えるものを寄せ集めて再利用し、製品とする。ガソリン車も、新車を次々量産するより、かつてのコンピュータの入っていないパワーステアリングもないシンプルなマニュアル車を解体し、日本で唯一のオリジナル車にペイント、デコレーションして、付加価値をつける。大手の自動車工場は、エコカー、ハイブリッド、電気自動車中心にシフトし、ガソリン車は中古のリサイクル車を主に出来ないだろうか。

工場で問題になるのが、品質を維持すること、そのために高給になりすぎること、かといって時給をさげられないことである。一日の作業時間を減らすことで、年齢や体力に応じ、短時間で集中して働いて能率を上げる。公設でなければ、民間の会社では採算が合わない。それでも、治安を維持し、社会の購買力を底上げするために、投資していくべきであろう。
長期失業者、ホームレスをまず、毎日のシフト、一日1時間から4時間くらいで組み込み、そこで月々一定時間働くことを住居と食事提供の条件とする。しかし、シフトは当日に断れるような任意性にし、義務にはしない。障害者、生活保護者、高齢者、そして失業中で待機している人を、週1時間から予約制、あるいは当日キャンセル待ちで参加できるようにする。
勤務表は列車やコンサートホールのチケット予約システムで、あちこちから同時に予約を入れられるようにする。出来た製品は、先ほどの深夜や週末の楽市楽座屋台で、やはり、チケット予約システムで募った店員にて、格安で売る。
工場の作業レベルによって、訓練のいらないものはCチケット、誰か、ベテランがついていて横で指導が必要なものはBチケット、ベテランや、検査を行うものはASチケットなど、ランクをつけて募集すればよい。定期的に利用する人は会員制にして、優先的にASSSなどの高収入に入ることが出来、高収入チケットのポイントがたまれば、職安での転職時に有利なるなど、モチベーションが高まるものが良い。

2011年5月25日水曜日

地震時に原子炉付近に人は何人いたのか

福島一号機につづき、二号機、三号機もメルトダウンのニュースを聞き、
情報が速やかに公開されたことを喜びたい。

これで、混乱することなく、速やかな避難が進むと思う。

もし、地震直後に何の心の準備もなく、いきなり、三つのメルトダウンが報道されていたならば、
確かに避難に、混乱が生じたかもしれない。
情報を小出しにすることは、必要悪であろう。
ただ、小出しにしている間に、多くの人が避難できたことも事実である。

今後は、正確なことが分かり次第、安全な避難を行える程度に、
地震直後、順々に情報公開して言って欲しい。

そして、問いたい。あの、2011年3月11日のあの時間、
原子炉周辺に作業員はどの程度いたのか。何人が津波に飲み込まれ、
何人が瓦礫に閉じ込められ、何人が救出されて無事であるのか。
メルトダウンの最中に何人被曝したのか。

水棺を中止したのは、まだ、瓦礫の撤去を望む人がいるためなのか。
その人々を、水棺ごと沈めるわけにはいかなかったのか。
無事であるなら、全員無事であったと、国民に告げて安心させて欲しい。
でなければ、今後の作業の見通しが立たないではないか。

2011年5月16日月曜日

続、「O氏の質問」に対するコメント多々

瀬古 智亮 福井県の美浜町に住んだこともあり、原子力発電そのものには肯定的に思っています。
僕は、


資源の少ない日本にとって、少量の燃料で莫大なエネルギーを長期間生み出し続ける原子力は、貴重なエネルギー源だと思うからです。
環境面でも、国防面でも、大変有意義なものだと思います
福島の事故はたいへんなことになってしまいましたが、
地震の揺れそのものには原子炉も発電所も耐えたということは、確認しておきたいと思います。
...震源により近い東北電力の女川発電所は無事ですし。
政府及び東電に状況判断できる人がいて、津波直後に発電機を空輸していれば、
もしかしたら防げた事故かもしれない、とも思っています
ま、いまさら言っても仕方ないことですが。
こうなった以上は、少しでも混乱と不幸をくいとめて、復興を急いでほしいと思っています。
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5月3日 20:26 ·


  • 菰池 環 現地を視察したわけではないので、女川がどんな状況なのか、原子炉が地震に耐えたのかどうか、コメントは控えさせていただきます。今回はたまたま地震でしたが、これが全国の原子炉への同時テロ、ミサイル攻撃やであったなら、どれほど甚大な被害が出てたことかと思います。また、早く、安全な核融合炉の平和利用へシフトしていただきたいものです。
    5月3日 21:17 ·




  • Yingming Yap my heart is pain. my 2nd home country - japan is now suffering in nuclear....
    金曜日15:28 ·




  • 菰池 環 Hello Yingming Yap! Now Osaka is not so bad.But I'm afraid about the contamination of the pathific ocean. There are your country and my prefecture surrounded by the ocean.
  • 2011年5月11日水曜日

    雨台風による水害に要警戒

    地震で地盤が沈下または緩んでいたり、堤防が損壊している可能性がある関東東北で、
    台風1号による大雨が予想される。

    被災者が更に水害にみまわれないよう、早めの避難が大切だ。
    福島原発の避難では、身の回りのものを準備する時間もなく、緊急であったが、
    台風の場合は、いつごろ通過するか予測できるのだから、
    時間を掛けて避難の準備を万全に行っていただきたい。

    たいしたことがなかったなら、その幸運を喜べばよい。
    個人はいつでも避難できるよう、衣類や医薬品、食料をきちんと用意しておこう。

    関西も、油断なく、天気予報に注意しておこう。
    暖かな南風は、太平洋の湿気と原発上空の大気を日本列島に運ぶ。
    雨天外出時には、傘や合羽で、肌をできるだけ露出しないようにするのが望ましい。