2010年12月17日金曜日

12月21日の月食について

2010年12月21日、近畿地方で夕方15時から20時まで皆既月食がある。
昨年の部分日食、皆既日食と違い、目を傷めることなく長時間観察できる月食は、幼児にもわかりやすい。まるで、菓子をかじる歯形のようにリアルタイムに欠けていくからである。

月の満ち欠けとは原理が違うが、月は球形をしていること、その月に地球の丸い影ができることから、地球が球形をしていることの証となる。
そして、月食が終わって、満月が上空に現れ地上が照らされるとき、月や太陽が在ると地球がいかに明るくてらされているのかが、体験できる。
星を普段身近に感じるのは、星座占いか、アニメのセーラームーンや聖闘士星矢くらいの青少年。何もかも自然をコントロールできると考えがちな現代人に、人間の力の及ばない大きな物体同士の影絵が力強く迫る本物の「天体ショー」。真っ暗な闇に浮かぶ欠けた月。地球や人間の存在のちっぽけさを、おとなもこどもも、たまには体験してみてはいかがか?

2012年5月21日の金環日食もついでに予告しておくことをお勧めする。

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