2010年12月25日土曜日

ノー残業デイの悲劇

24時間一定の生産を挙げねばならない工場ならば、全員が同じ時刻に出社退社したほうが効率がよいだろう。
時間帯によって忙しい、スーパーや病院や配送業務ならば、時差出勤、パートタイム労働で調節するほうが効率がよいだろう。
知的労働や公務員の場合は、どうなのだろうか?

季節によって、あるいは急なハプニングによって、仕事量が増える時期にノー残業デイが重なった場合、仕事を先送りできるのか。公務員ならば、なおさら即対応しなければ公共の金をもらって怠慢であると、叱咤されるはずである。

知的労働ならば本来はフレックス製が望ましく、アイデアはそれこそ風呂の中でわいたりするものだ。何かを生み出すときは、24時間、そのことについて考え続けている。それに対する評価が高賃金であり、出社している時間給が高いのは、それだけ責任が重いからであろう。

多くの秘密を抱え、自宅で仕事をしづらい公務員をノー残業デイと称し、無理やり機密文書を自宅に持ち帰らせたり、あるいは私的パソコンにデータを一時的にしろ表示するほうが、リスクが高いのではないか。

海上自衛隊の映像漏洩や生徒の成績、住所などの個人情報の流出、、、何かあると個人の責任とされている。JR事故では、運転士だけでなく元社長にも責任が及んだ。公務員の場合、トップとは誰か。誰が責任を最終的に取るのか。

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